復縁する可能性ゼロ%
「専務との食事場所はどこ?」
「車でちょっと走ったところ」
「そう?また娘さんも参加かな?」
「違うと思うよ」
颯斗は10分くらい走ったところ
車を路肩に止めて携帯を確認している。
「うん?やっぱり?
さっき携帯のバイブが伝わってきたと
思ったんだよな
電話が入ってるわ!」
ポケットから携帯を取り出して
電話をかけ始めた。
仕事のことかな?
仕事ならどうぞ。
『あ。。。はい。。。
わかりました。。。はい。。。』
そう言うと電話を切った。
「仕事?」
「それなんだけど・・・
予定変更」
須藤専務がドタキャンの電話を
してきたらしい。
「そうなんだ
じゃあ あたしは用無しね
お疲れ様」と車を降りようとすると
ロックをかけられた。
「用無しだから?
合コンへ行くつもりか?」
まだ信じてるのか?
合コンへ行くと?
「違うよ!
須藤専務との用がなくなったなら
あたしと颯斗が行動する意味なくない?」
「お前に選択肢を与えよう」
私の質問が聞こえていないのか
全く違うことを言う。
「何?」
「①このまま合コンの場所へ乗せていく
②ここまで来たから一緒に飯でも
食って帰る」
「なぜ二択だけ?
③このまま別々に帰る!って言う
選択肢はないわけ?」
前もこんなことあったな
選択肢を与えるの好きなのか?
「はぁはーん」何かを閃いたように
颯斗は言う。
「何よ!」
「③を作ってそのまま
合コン行こうとしてるなぁ」
「合コンにこだわり過ぎ!!!
そんなにあたしが飢えた女に見える?
そんなに焦った女に見える?
ねっ!!!どうなの?」
怒りを爆発させながら颯斗に言い寄った。
「ごめんごめん」
「ごめんごめんじゃない!
ごめんなさいと謝れ!」
「ごめんなさい」
「心がこもってない!」
「虫のいどころ悪くしてしまったな
飯でも奢るから
機嫌直せ」