復縁する可能性ゼロ%


余程しんどいのか
ベッドに横になるとすぐに目を閉じた。


私は早速近くのコンビニに出かけ
お米や梅干しやゼリーに
ミネラルウォーターを購入して
マンションに戻りますおかゆ作り。


食器類のペアー物が気になるが
それ以外は女の形跡はない。


例えば着替え類やお化粧品なと
寝泊りする女が居るなら
ここにあるはずだけど
そんな深い関係の人は
居ないのかもしれない。


「颯斗!起きて!」
深い眠りのようで中々起きない。


「颯斗!!!」つい声も大きくなる。


「うるさい!やっと寝たのに!
その声頭に響く!」


「おかゆ作ったから食べて
薬を飲もう」


「うん?お粥?
米は?」


「買いに行った」


「今?」


「うん」


颯斗は身体を起こしベットに座り
おかゆの入ったトレーを私の手から
取った。


「毒入れてないか?」


「一言多い!
ここは素直にありがとうでしょ」


「ありがとう」


それでもいつも逆らわれるのに
素直に言われると変な気持ちになる。


だから私も
「こんな病気なのに介抱してくれる人は
いないの?」
嫌味を言ってしまう。


「弱ってる姿は見せたくないからな」


ああ言えばこう言う颯斗だけれど
嫌味を言いながらも
作ったお粥は完食した。


食べ終わった颯斗は薬を飲み
また眠りについた。


熱さまシート
8時間持つと説明に書いてあっても
冷たい方が早く熱が下がるかもと
触ってみて冷たくなければ
すぐに貼り替えた。


汗をかいて来たので
きっと熱が下がってきているのだろう
このまま寝続けたらダメだけど
着替えさせるには起こさないといけない
また起こすと不機嫌になるから
タオルを探し汗を拭き
別のタオル背中に入れたり
ずっと側で世話をした。










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