復縁する可能性ゼロ%


「その気もないくせに襲うぞとか
そんな軽々言わないで」


捨て台詞のように言うと
いきなり颯斗が追い被さってきた。


「ち・ちょっと。。。」


何でそうなの?
あの時も何がいけなかったの?
颯斗は私のことを嫌ってるけど
私は私は・・・。


嫌いじゃないよ?
颯斗のことが気になって仕方がない。


また同じ人を好きになるなんて
しかも1度振られているのに。。。


だからそこ
これはチャンスなのかも。


もう一度
最後に颯斗と・・・。


「いいよ!しよう」


無抵抗になった私にびっくりして
私から離れた颯斗。


「あの頃は子供だったけど
少しは成長したよ?
颯斗もそうでしょ?
あのときは2人とも初めてで
することに一生懸命で!
どんなに成長したか試してみようよ」


「成長したか試す?
よく言うよな!
あのときは下手くそでごめんな!」


「はぁ?そんなこと言ってないでしょ」


「そう取れるだろうが」


「もう何も言わないで」
私から颯斗にキスをした。


「いいよ試そう
どんなにいい女になったか見せてみろ」


初めての時は服を脱がせるのも手が震え
「痛くない?」「大丈夫?」
それでもお互い一生懸命で。。。


回数重ねるごとに
余裕が出てきたよね。


今は違う。


目の前の颯斗の胸板
大人になったんだと実感する。


こんなに優しく触れられて
私は気がおかしくなってしまいそう。


こんなに優しい颯斗に
何人の女の子が癒されたのだろうか。


そんなヤキモチを妬きつつも
今は私だけの物
颯斗を力強く抱きしめる。



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