...music...
それからイロイロと俺たちは話をした。
そして俺は気付いた。
音の笑った顔はスゴク可愛い。
別にバカにされるのが嬉しいわけじゃないけど。
「ねぇ、この部活って…奏しかいないの?」
「俺と幸一ってヤツがいる。あとはあんまり来てない。」
「何?呼んだ?」
ちょうどいいところに幸一が帰ってきた。
「幸一君?アタシ、今日から部員の草加音!よろしくね♪」
「僕、気長 幸一。よろしくね!!
ぁ!ジュース飲む?今、買いに行ってたんだ。」
「ありがとう!!幸一君ってさぁ…」
二人で話を始めてしまった。
俺を入れてくれよ・・・。
突然心を覆いつくす黒い雲。
なんだろう、コレ。
幸一niムカついてくる。
「あ、アタシもう帰らなくちゃ!!
バイバイ、幸一君!!」
「バイバイ!!また明日!!。」
俺には挨拶もない。
音め。俺を仲間はずれにしやがって。
ふと幸一に目を向けると、少し顔が赤かった。
「…幸一、顔赤いぜ」
俺がそういうと、幸一はちょっとにやけてこういった。
「僕…音ちゃんのこと…好きになったかもしれない」
「ぇ…?」
俺はすごくムカついた。
何に対してかわからない怒りは、俺を包み込んだ。
“ヤキモチ”
この時、俺はもう君のことが好きだった。