拝啓 元カレ上司サマ
出会いを求めて
人は人 自分は自分
麗香はここ最近、飲み会へのお誘いには積極的に参加している。
これまでは、煌太への未練から精神的に不安定であったことや、多少男性不信の傾向にあったので、飲み会への参加を断ることが多かった。
むしろ、一生独りで生きていくと断言していたくらいなのだが、そろそろ交友を広げても良いかと、重い腰を上げることにしたのだった。
これには時々電話をしたり遊びにやって来る親友の沙穂も驚いているのだけれども、麗香が少しでも前向きになってくれたことを大変喜んでいる。
そして、ますます綺麗になっていく麗香に、少しだけ羨ましく思う感情もあるのだけれど、これは内緒の話。