拝啓 元カレ上司サマ
それなのに、もうあと少しで神と皆の前で、優希を妻に迎えるのは時間の問題である。
この数年、煌太を支えてくれた優希を確かに愛していたはずで、結婚し一生涯守ると誓ったのだ。
しかし、記憶を取り戻したここ数日で、その事実を覆す程の想いまで甦ってしまったからさあ大変。
もちろん優希には恩がある。
皆が祝福してくれているのも分かっている。
煌太に思い悩んでいる時間はもうない。
嗚呼、もう俺は…。