拝啓 元カレ上司サマ

周防家より遅れること数分、田上家の面々がやって来て、定番通りのお見合いが始まった。

両家ともに話が弾み、両親同士は既に意気投合している。

周防家側は家柄などを気にしていたけれども、麗香の父親は中小企業ではあるが、一応役員に名を連ねている人物だ。

田上家側としても、一応の体面は保てるはずである。

そして当の本人の麗香達は、何となく良い雰囲気を醸しているように見える。





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