拝啓 元カレ上司サマ

調査結果を見た宗也は、どうしても麗香が欲しくなった。

例え彼女が煌太に付けられた胸の痛みを癒すために、実家のあるこの地に舞い戻ったことを知ったとしても…。


ー**ー*ー***ー*ー**ー

両親同士は話が弾んで、

「あとは若い二人で…」

と、軽い足取りで帰って行った。

「若い二人でって、本当に言うんだ…」

ハハッと笑った宗也が、麗香の目を見る。

そして、麗香がフフと綺麗に微笑んだ。

「ああああ〰うわ〰」

何やら変な言葉を発し、顔を真っ赤にして言った。

「君って…わざとなの?」

小悪魔だとか何とか呟いて、俯いてしまった。










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