拝啓 元カレ上司サマ

宗也は麗香の全てを知っていながら、それでも優しく包み込んでくれる。

この人はなんて大きな人なんだろうと、一気に心を持っていかれた麗香は、思わず彼の広い胸へと飛び込んだ。

それを嬉しそうに受け止めた宗也は、悩ましい声音で麗香を誘う。

「今日は帰したくない」

もう迷わないと心に決めた麗香は、恥ずかしそうに頷いた。

それから二人は夕闇の中、キラキラ眩しい超豪華ホテルに消えて行った。



< 167 / 496 >

この作品をシェア

pagetop