拝啓 元カレ上司サマ
宗也は麗香の全てを知っていながら、それでも優しく包み込んでくれる。
この人はなんて大きな人なんだろうと、一気に心を持っていかれた麗香は、思わず彼の広い胸へと飛び込んだ。
それを嬉しそうに受け止めた宗也は、悩ましい声音で麗香を誘う。
「今日は帰したくない」
もう迷わないと心に決めた麗香は、恥ずかしそうに頷いた。
それから二人は夕闇の中、キラキラ眩しい超豪華ホテルに消えて行った。