拝啓 元カレ上司サマ

麗香は今頃何をしているのだろうか?

もう愛する人を見つけたのだろうか?

どうして自分は、あんなに愛していた麗香を忘れてしまったのだろう?

記憶なんて戻らなければ、何も問題なかったのに…。

どうして、どうしてと思うばかりで、まるで底なし沼の中にいるようで、息が上手く出来ない。

優希と話さなければと思うのだけれど、今では彼女の目もまともに見ることが出来なくなってしまっている。

優希との思い出よりも麗香と笑い合ったあの頃が懐かしいと、現実と向き合えない自分に嫌気がさす。











< 174 / 496 >

この作品をシェア

pagetop