拝啓 元カレ上司サマ
義姉に色々迷惑を掛けた詫びを言い、義両親と義姉の家族のことを尋ねた。
「皆元気よ。聞いてくれる?ウチの三男がね……」
と他愛もない話しをしてから、やっとのことで本題に入る。
そこで優希は戸惑いながらも、煌太の失われていた記憶のことで、彼女が知らない夫の過去のことを、義姉に教えてもらえるように頼んだ。
「何?あの子また、おかしくなったの?」
本当に困った様子でごめんねと、義姉はすまなそうに言う。