拝啓 元カレ上司サマ
義姉は躊躇しながらも、弟夫婦の問題が円満に解決するのならと、彼女が知りうる限りの情報をくれたのだった。
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優希はどうやって家まで帰ったのか、義姉の話を聞いたあとのことを覚えていない…あまりにもショックで、何処をどう歩いて来たのやら。
マンションの玄関ドアを閉めて、へなへなとそこへへたり込む。
幸せだったここ数年のことを考えて、自分は何をして来たのだろうと、頭を抱えた。