拝啓 元カレ上司サマ
その後、二人はまた暫くの間、自宅以外では無駄に明るく振る舞う空虚な日々を過ごしていた。
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会社での煌太は気が張っているからか、普通に仕事を熟しているように見える。
何処からもクレームがないので、きっと上手に立ち回っているのだろう。
しかし、実生活となるとどうだろうか。
煌太は自宅に一歩足を踏み入れた途端に、駄目駄目人間に早変わりしてしまうという、これまた情けない男なのだ。
家事は全て優希に丸投げ。
煌太がすることと言ったら、自分と麗香の悲しい過去から脱却出来ずに、どうしたら良いのかも分からなくて、情けない姿を妻に見せたくないと殻に閉じ籠っているだけ。