拝啓 元カレ上司サマ
女心と秋の空
好転
翌日、煌太が出張から帰宅した。
優希は夫の放つ雰囲気が違っていることに気が付いた。
営業所で何かあったのだろうか?
不思議に感じ、思いきって煌太に尋ねてみることにした。
「煌太、何か良いことあった?」
驚いてこちらを見た煌太は、
「今まで本当にごめん、心を入れ換えるから、これからもよろしくな」
と吹っ切れたように言う。
優希はもう大丈夫だと、安心感で満たされる感覚に、とてつもない幸せを感じるのだった。