拝啓 元カレ上司サマ

暑い暑い夏が終わって秋が深まっていき、朝晩は肌寒さを感じる今日この頃。

煌太は何とか仕事を熟し、家へ帰れば家事も分担して優希の負担を減らし、良き夫を演じる。

そう、実は、彼はただ単に優希の夫を演じているに過ぎない。

そうすることが、夫婦のためであり家族の幸せであると、何とか円満夫婦を装っているのだ。

煌太は誰にも気付かれない程の演技力で、同僚やはたまた家族までをも騙している…つもりだったのだが。

また感付いてしまったのは妻の優希の凄い特技と言うべきか、彼女の敏いところではあるのだけれど…。




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