拝啓 元カレ上司サマ
それを聞いた優希は何も言わずに寝室を後にするが、煌太の好きなブドウゼリーと鎮痛剤とミネラルウオーターを持ってすぐさま舞い戻る。
そうだ、そうなのだ。
優希は何時も先回りして、煌太が言う前に何でもしてくれる。
彼にとっては、優しくて気が利く良い妻なのだ。
「大丈夫?さあゼリー食べて、薬飲んで寝ててね」
ああ、やっぱり優希は優希だ。
体調も悪いことだし、今だけは昨夜のことは見間違いということにしておいて、煌太は目を閉じた。
*医療関係の知識が皆無ですので、誤った情報も含まれます。