拝啓 元カレ上司サマ

それを聞いた優希は何も言わずに寝室を後にするが、煌太の好きなブドウゼリーと鎮痛剤とミネラルウオーターを持ってすぐさま舞い戻る。

そうだ、そうなのだ。

優希は何時も先回りして、煌太が言う前に何でもしてくれる。

彼にとっては、優しくて気が利く良い妻なのだ。

「大丈夫?さあゼリー食べて、薬飲んで寝ててね」

ああ、やっぱり優希は優希だ。

体調も悪いことだし、今だけは昨夜のことは見間違いということにしておいて、煌太は目を閉じた。





*医療関係の知識が皆無ですので、誤った情報も含まれます。


< 247 / 496 >

この作品をシェア

pagetop