拝啓 元カレ上司サマ
指切りげんまん
男連れの優希の衝撃的な姿を目撃して、はや8ヶ月。
先週やっと梅雨入りのニュースを耳にしたばかりなのに、ここ何日かはカラカラに晴れた日が続いている。
煌太はソファに寝転んで、エアコンの風をピッと弱風にした。
「洗濯も掃除もしたし、暇だな…」
土曜日の午後は、何時も暇をもて余していた。
今日も今日とて、優希は外出している。
あれ以来、煌太は素知らぬ顔で、毎週毎週妻を送り出すのだった。
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