拝啓 元カレ上司サマ

惹かれ合う


きっと二人は、出会った瞬間から惹かれ合っていたのだろう。

優希の方が始めから積極的に連絡を取っていたのだが、優司もそのうちに本気モードに突入していくのも必然で、美人な上に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるのもバツイチの優司にとって久々の感覚で、とても心地良い。

優司は優希よりも随分年上で、その余裕なのか彼女を優しく包み込むように扱ってくれる。

そんな彼を、もしかしたら煌太よりも大切に思っているかも知れないことに気が付いた優希は、後ろ暗い思いを抱えながらではあるけれど、会いたい気持ちを抑えることが出来ないでいた。







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