拝啓 元カレ上司サマ

土曜日の恋人達


探偵が調査をする土曜日が、とうとうやって来てしまった。

煌太は優希が出掛けるまでは気が気ではなく、本当に外出するのかどうか心配になっていた。

そんな不安をよそに、優希は今日も今日とてお洒落をして行くようだ。

機嫌良く出掛ける優希に多少はイライラさせられたけれども、行ってらっしゃいと送り出すことが出来た。

煌太の心境は、きっと誰にも理解出来ないだろう。

この時彼は、優希と会う相手が今日だけは女友達であって欲しいと願っていたのだから。












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