拝啓 元カレ上司サマ

煌太は優希の両の手を取って、今まで邪険にして悪かったと詫びた。

記憶が戻ってからは元カノが心に引っ掛かって、優希を大事に出来なかったと。

だから、自分には幸せにしてやる資格がないと。

他の誰かと幸せになってもらいたいと本当に思っていることも伝える。

それは、今優希が付き合っている男性なのかも知れないし、そうでないかも知れないけれど。

二人のことを責めるつもりは一切なくて、ただ、現状を知りたかっただけだと。

煌太が全て悪かったから、優希をもう自由にしてやりたいと。










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