拝啓 元カレ上司サマ

傍から見たら、まるで娘を嫁に出す父親か、はたまた心配性の兄のように見えていただろう。

それは一概には間違いとは言い難く、何故なら煌太は、優希の幸せを心から願っているのだから。

どうかよろしくお願いしますと頭を下げる煌太に、優希は涙声でありがとうと言うのがやっとだ。

こうして不可解な三角関係は終わりを告げたのだった。





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