拝啓 元カレ上司サマ

宗也は定期的に通院して、投薬も受けている。

民間療法だってずっと続けている。

寝る前には子供達が父親を気遣って、早く病気が良くなるようにと、彼らの小さいお手々でマッサージを施してくれる。

麗香も宗也の希望することは、何がなんでも叶えようと、全力を尽くしている。

宗也はいつの頃からか、一生懸命にやってくれる幼い子供達にも麗香にも、申し訳なく思うようになっていた。



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