拝啓 元カレ上司サマ

その後麗香は一頻り泣いたが、子供達が起きるかも知れないと、どうにかして涙を引っ込める。

「取り乱してごめんなさい」

と、涙を拭き拭き宗也に向き直った。

「宗也さんとずっと一緒に居たい。子供達を一緒に育てていきたい。でも、先生は…あと半年だと…そう言うの」

麗香の目にまた涙が零れるけれど、それを拭いながら続ける。

「でも、薬も効いているみたいだし、何よりも宗也さんが諦めていないから、まだまだ絶対に大丈夫だと思ってたの…」






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