拝啓 元カレ上司サマ
モールで買い物と食事を済ませて、煌太はマンションに戻って来た。
一週間分の買い出しの量は結構なもので、パンパンのエコバックを両手で持ってエレベーターに乗り込む。
その時会社関係のメールの着信音が短く鳴ったけれど、先ずは冷蔵庫に食料を入れなければと、急いでやっつける。
フーッと一息吐いて、メールを確認することにした。
それは《田上薬品の副社長が亡くなった》という内容であった。
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