拝啓 元カレ上司サマ

衝撃のあまり言葉をなくした煌太に気付かずに、部下が話を続ける。

話は聞いているのだけれど、何だか悪い夢を見ているようで、ボーッとしてしまっていた。

部下が言うには、今夜が通夜で明日が葬式のようだ。

煌太は営業所所長として、明日の葬式に参列することになった。

それにしても、何と言う巡り合わせであろうか。

選りに選って、麗香の夫が、煌太の赴任後に亡くなってしまって、その葬儀に自分が参列することになるなんて。

麗香は大丈夫だろうか、そして子供もいるだろうからと、煌太はその子らも心配であった。








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