拝啓 元カレ上司サマ

色々ぐずぐず考えていた煌太だったが、シャキッとして因縁浅からぬ相手を見送らなければと、両の頬を手で叩いて気持ちを入れ替えた。

そして、濃いめにコーヒーを淹れて、それをゆっくり味わう。

煌太は旨いコーヒーを飲みながら、例え麗香と目が合っても、どっしりと構えて会釈だけでもしようと心に決めて、葬儀に向かう準備をした。
















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