拝啓 元カレ上司サマ

項垂れる煌太を、メンバー達が呆然と見つめる。

「みんな、すまなかったな。今日は俺の奢りだ。迷惑料だと思って欲しい」

そして、深々と頭を下げて本当に申し訳ないと、苦渋の表情で伝えた。

そこへ女将がやって来て、

「あらあら、岡谷さん何事ですか」

知事さんの酒乱の騒ぎ程ではないですが…と、煌太に微笑む。

「さあさ、お食事をお持ちしますから、お席に…。」


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