拝啓 元カレ上司サマ

翌月曜日、煌太は冴えない表情で出社した。

全く眠れずに過ごした長い夜は、鬱々とした気分を増殖させるのには充分な時間であったようだ。

ぼんやりした頭で熟せる程、営業所所長は楽な仕事ではない。

煌太は、濃いめに淹れたコーヒーを飲んで気持ちを切り替えて、いつも通りのシャキッとしたイケメン所長に変身した。






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