拝啓 元カレ上司サマ

そう言う意味でも、宗也は麗香にとって、運命の人だったのかも知れない。

けれど、その宗也はもうこの世には居ない。

泣いても何をしていても、優しいあの声は聞こえない。

本当は麗香は分かっていた。

いくら愛していると叫んだって、いくら戻って欲しいと頼んだって、もう帰って来ないのだ。









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