拝啓 元カレ上司サマ
一周忌が終わったばかりで、新しい恋などまだ早いと麗香は言うだろう。
宗也を忘れられないと、泣いてしまうかも知れないし、もう、恋などしないと、言い張るかも知れない。
煌太との縁をバッサリと断ち切って、酷く傷付いた麗香は、実家のあるここに舞い戻って来た。
そして、新たに出会ったのが宗也で、失恋の痛手を受けた麗香の心を優しく優しく包み込んで、大事に大事に愛してくれた。
そんな宗也は、麗香を置いて逝ってしまったのだ。