拝啓 元カレ上司サマ
月曜日には、週一で総務部全体の朝礼がある。
「ハア〰」
課長の煌太の顔を、朝イチから見るなんて…嫌だななどと考えていたら、思わず大きなため息を吐いてしまった。
「元気ないわね。寝られてるの?顔色悪いし、この子は!」
そう言って、沙穂が麗香の両頬を摘まんで言った。
「沙穂…ごめんね、この前…」
麗香の言葉を遮って、もっと強く頬を引っ張る。
「しっかりしなさい。これからも課長とは顔を合わせるんだから!」
ああ、姉御肌の沙穂は頼れる女性だと、麗香は心の中でありがとうと感謝した。