拝啓 元カレ上司サマ
そしてそれから何ヵ月かが過ぎた頃、麗香は不覚にも風邪を拗らせてしまい、実家の母親に助けを求めた。
子供達に移るといけないので、三人とも実家に連れていってもらい、麗香自身は自宅マンションで独り静かに養生することになった。
本来ならば、看病されるレベルのはずなのだが、麗香が断ったのだ。
きっと、心配した叔母あたりが来てくれるのだろうと思われたので、予め遠慮する旨を伝えておいた。
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