拝啓 元カレ上司サマ
眠れない。
合コンの日以来、余計に煌太を意識してしまい、眠れないのだ。
仕事中も自宅でもベッドに入ってからも、気にしないようにしようとすればする程、あの絶望した煌太の顔が浮かんでは消えるの繰り返し。
日に日に目の下のクマがくっきりと現れて、顔色も悪い。
沙穂が心配そうにこちらを見ているが、あいにく本日は、麗香が受付、沙穂は来客の案内と来客室に入る客にお茶を出す係だったので、昼まで話す機会がなさそうだ。