拝啓 元カレ上司サマ
前の晩に作ってくれていたお粥は、滑らかで喉の通りも良い。
本当に美味しいと、感激して煌太を見ると、麗香を愛しそうに見つめている。
そして、俯いてしまった彼女に話し掛ける。
「麗香…俺に、お前達親子と暮らす権利を与えてくれないか?お前達を幸せにしたい。お前より先に死んだりしない。大丈夫だ。俺には予知能力がある。絶対に皆で未来に進んでいこう」
それから、大事なことを言っていないことに気が付いて、煌太は襟を正して麗香に伝えた。
「ずっとずっと愛してたんだ。結婚して欲しい」