拝啓 元カレ上司サマ

色々考えて無口になっている麗香に、煌太がこう伝えた。

両家の両親に聞いてみろと、彼女が不安に思っていることについて尋ねてみろと、暖かく見守るような眼差しで、でも、自信たっぷりの口調で煌太が言った。

「絶対に大丈夫だ」

自信ありげな表情でそう話す煌太には、実は根拠があったのだ。

もうとっくの昔に、田上、周防両家の両親、そして、一番大事な子供達からは既にOKをもらっていたのだ。

両家の両親からは涙ながらに、麗香を幸せにしてやって欲しいと懇願され、それから、新しいパパになってくれるのかと、嬉しそうにじゃれつく子供達も可愛くて可愛くて、麗香も子供達も皆一緒に幸福を掴むぞと、煌太は意気込みを見せる。





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