拝啓 元カレ上司サマ

「麗香さん、少しは元気が出たかい?」

義父は麗香に、優しく尋ねた。

すると、次男の幸二郎が、母親に成り代わって答える。

「ママね、風邪が酷くて、寝てたんだよ。あ、そうだ、それでね、おじちゃんが…ムググ…」

おじちゃんと言ったところで、義母が幸二郎の口を手で塞ぐ。

「幸ちゃん、あっちにケーキがあるのよ!」




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