拝啓 元カレ上司サマ
「フーッ、幸ちゃんたら、先走っちゃダメだってばー」
と、義母がグチグチ何やら呟いたが、麗香は聞こえていないようだ。
子供達が楽しそうにケーキを頬張っている向こう側で、義親子がしんみりと話し始めた。
「もう二年なんだな、母さん」
義父が義母に言うと、そうね、あっと言う間だったわねと、小さな声で答える。
寂しそうな表情の二人に、麗香は煌太とのことを話しても良いのかどうか迷う。
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