拝啓 元カレ上司サマ
しかし、義父が麗香に話を振ってきた…それはなんと、煌太のことであった。
「岡谷さんとなあ、この間、話をしたよ」
え、何の話?と聞き返す間もなく、今度は義母が矢継ぎ早に話し出した。
「彼、イケメンさんね。昔、お付き合いしていたんですって?麗香さんのこと、とっても心配なさってたわよ。宗也ももう三回忌だし、貴女自身のこれからのことを考えても良い時期だわ」
私達のことは気にしなくても大丈夫だから…と、無理に笑顔を作っている義母の姿に胸が痛む。