拝啓 元カレ上司サマ
岡谷家、周防家の家族達はことあるごとに集まって、わいわいやっている。
そしてそこには、田上家の面々も加わっているのだ。
麗香と煌太に生まれた二人の女の子達を(次女は桃香、三女は瑠璃)、自分達の孫のように可愛がってくれる田上の義父母に、麗香は宗也が出来なかった親孝行をしていこうと思っている。
苗字が変わったとは言え、彼らは宗也の大切な両親だ。
一人っ子だった宗也は、さぞや天国から心配していることだろうと、麗香は前から思っていたのだが、どうぞ安心してくださいと、仏壇に手を合わせ祈る。