拝啓 元カレ上司サマ

ー*煌太視点*ー

瞼が重いけれど、何とか目を開けた。

眩しい光で目がチカチカする。

あれ?父さん母さん、姉ちゃんに義兄さんまでいる。

何事だろう?みんな騒いでいるし…。

少し長く眠っていたようだが、俺は夢を見ていたんだ。

誰かに別れを告げられて、凄く焦っている夢を…。

年甲斐もなく泣いていた。

辛くて、泣いていたんだ。

でも、自慢じゃないが、自分からフルことはあっても、フラレて咽び泣くなんてあり得ないよな。


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