拝啓 元カレ上司サマ
ー*煌太視点*ー
そして、ドクターや看護師がやって来て、色々な処置をしている。
俺はどうしたのだろう?
どうして病院にいるんだろう?
全く思い出せないが、ドクターは焦らずゆっくり休んでと言った。
何があったのか思い出せないなんて、気分悪いな。
そこで、父達にどんな状況だったのかを教えてもらった。
何でも、俺の好きだった女性を庇って怪我をしたって?
馬鹿な!ここ何年も好きな女なんていないし、みんなおかしいんじゃないだろうか。
そんな風に考えていた時、病室のドアをノックする音がした。
扉を開けたのは、少し綺麗な女で、
「目を覚ましたんですね」
と極上の笑顔で、俺に笑い掛けたんだ。