拝啓 元カレ上司サマ

ー*煌太視点*ー

そして、ドクターや看護師がやって来て、色々な処置をしている。

俺はどうしたのだろう?

どうして病院にいるんだろう?

全く思い出せないが、ドクターは焦らずゆっくり休んでと言った。

何があったのか思い出せないなんて、気分悪いな。

そこで、父達にどんな状況だったのかを教えてもらった。

何でも、俺の好きだった女性を庇って怪我をしたって?

馬鹿な!ここ何年も好きな女なんていないし、みんなおかしいんじゃないだろうか。

そんな風に考えていた時、病室のドアをノックする音がした。

扉を開けたのは、少し綺麗な女で、

「目を覚ましたんですね」

と極上の笑顔で、俺に笑い掛けたんだ。


< 61 / 496 >

この作品をシェア

pagetop