拝啓 元カレ上司サマ
麗香にとっては、同年代の遊びたい盛りの男子達よりも落ち着きのある年上の男性で、大学の教授達のようにおじ様でもない、ちょうど良い人であったように思えたのだ。
一方の煌太だが、それまで付き合ったのは、同年代の色気のある女性ばかりで、6歳も年下の、成人しているとは言え、20代前半の小娘に興味をそそられるだなんて、全く予想だにしていなかった。
大人の妖艶な魅力ではない、純真無垢と言うのが相応しい、それでいて、容姿は整っていてスタイルも良い。
「これだけ美人だと、直ぐに誰かに持ってかれるよなあ…」
当事27歳だった煌太は、今しかない、というタイミングで、麗香をものにしたのだった。