拝啓 元カレ上司サマ
永遠に続くと思われた幸せな時間は、煌太のあのデリカシーに欠けた行動によって、突然の終わりを告げる。
「コウタ、浮気したの?」
怒りに任せて吐き出された麗香の言葉に、煌太は驚愕した。
そして最愛の彼女から見せられた、とある女とのブッチュー·キス写真に、狼狽えることとなったのだ。
「え?どうして、それがここに?」
思わずキョドってしまう。
(俺、どうするよ…。物凄いピンチじゃねーか!)
煌太は働かない頭をフル稼働させてはいるのだが、如何せん、これまでにない麗香の怒りように、戸惑いを見せる。