今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


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「瑠花ちゃん、最近ぼうっとしすぎじゃない?」


休み時間に窓の外を眺めていたら、美月ちゃんに声を掛けられた。


本来なら、一緒に暗黒街へ行くはずだった女の子。
寮でも隣の部屋で、一番仲がいいクラスメイトでもある。



「瑠花ちゃんが怒られてるとこなんて、初めて見たよ~」

「あはは、ちょっと気抜きすぎてたかも」



あれから1週間。

あの夜のことを思い出してぼうっとすることが増えた。

今まで授業中に注意されたことなんてなかったのに、1週間ですでに各教科の先生から5回はお叱りを受けてしまっている。


“彼”の少し低い体温が忘れられなくて、正体のわからない熱も胸の奥にくすぶったまま。

ほんの数十分一緒にいただけなのに、声の響きも表情も全部はっきり覚えてる。



「瑠花ちゃんがおかしくなったのって、暗黒街に行ってからじゃない? もしかしてあの日、何かあったの?」

「っ、いやいや、なんにもない!」


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