今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
一度乱れた呼吸は、規則正しいリズムに戻ることはなく、響平がぐっと力をこめるたび、言葉にならない切ない声がもれた。
──私だけが、甘やかされている時間が最初のときよりも長い気がした。
「きょう、へい……」
考える隙を与えてくれないので、無意識に名前を呼ぶことしかできなくて。
でもそのたびに、必ず目を合わせて、唇を優しく塞いでくる。
「もう、無理だよ…っ…響平、」
これ以上されたらおかしくなってしまう。
焦らす手つきがもどかしくて、自然と涙声になる。
弱い部分に辿り着いた指先が、そこを執拗に攻め立て始めた。
「やぁっ、っん、だ、め」
「……は。やっば。お前、こんなになってたんだ」
わざわざ口にしなくてもいいのにと、さらに涙が押し寄せる。