今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -


翌日の夜。顔を合わせるのが気まずいと思っていた美月ちゃんが、突然私の部屋にやってきた。

コンビニで私のぶんのお弁当も買ってきてくれて、一緒に食べようということになり、小さなテーブルをふたりで囲んでいる。



「瑠花ちゃんって、きょうくんと知り合いだったんだね」


にこ、とした笑顔を向けられる。


「うん……。前にお花屋さんに行ったとき、絡まれてたのを助けてくれたことがあって……」

「そうなんだ。きょうくんて優しいもんね」


「……うん。……美月ちゃんは、その、付き合ってた……の?」



 おそるおそるたずねてみると。



「きょうくんとは、小学校と中学校が一緒だったんだ。私、中2で転校することになっちゃって、それきりだったんだけど……。両想いだったんだよね」


 ずき、とした。
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