今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「てゆーかこの部屋すごいねえ! ビリヤードにダーツボード! あれはもしかして麻雀卓!? すごーい!!」
きらきら目を輝かせる美月ちゃんは、女の私の目から見ても可愛かった。
「うーん、まずはビリヤードしようよっ!」
美月ちゃんの提案で、みんなで遊ぶことになったものの。
「あれ~おかしいな。上手にショット打てないよ~。きょうくん教えて~」
響平にべったりな美月ちゃんを見るのが、早くもつらくなってくる。
響平は言われた通りに教えているし、そのたびに美月ちゃんの体に触れるから……。
涙を耐えようと唇を噛んだところで、ふいに顔を上げた響平と視線がぶつかった。
ドキ、と跳ねる心臓。
だけどすぐに、冷たい顔でそらされてしまった。
「……っ」
なんで?