今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
「あれー。こんなところにオンナがいる」
突然、背後から飛んできた声。
ようやく動いた足が再び硬直する。
「しかもひとりで」
「制服着てるぜ。これ、隣街の高校じゃね」
肩をつかまれたかと思えば、直後、複数の男たちに周りを囲まれた。
「どーしたのー? こんなとこひとりでさあ。ここにいると、悪い男に攫われちゃうよ 」
ひどく乱暴に、後ろから髪を引っ張られた。
肩をつかんでいた男が顔を近づけてくる。タバコのにおいが鼻を突いた。
この人たちがその“悪い男”であることは一目瞭然で。
だけど、わかったところでどうにもできず。
「このまま他のヤツらに見つかったら、痛い目にあっちゃうよ。 それよりもさ、オレたちと楽しいことしたくない……?」
吐息がかかる。
気持ち悪い。