今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
最後のあいさつをして背を向けると。
「待って瑠花ちゃん! もう来ないって……本気?」
「うん……」
「それ、響平は許したの?」
許したというか。
「響平に“もう来るな”って言われたから……」
「あいつがそんなことを?」
あれは本気だったと思う。
本気で私を拒んでた。
「喧嘩でもした? 響平、たぶん今ごろ後悔してると思うよ。もう1回話し合ってみな?」
どうしてそんなことを言うんだろう。
私たちは恋人同士でもなんでとないって言ったはずなのに。