今夜、最強総長の熱い体温に溺れる。 - DARK&COLD -
会話をしていても、受け答えはいつも、どうでもいいといった感じ。
甘いセリフを吐くときは決まって冗談めいた口調で、
何度か言われた“可愛い”も結局は、からかわれているだけなんだと思い知る。
「私を助けてくれたのは、きっと気まぐれだよ」
関係が続いたのは私が都合のいい女だから。
響平に誘われたら拒めない。
それを響平もわかってる。
「瑠花ちゃんがここに来ないなら、本当に、二度と会えなくなるよ。響平は、この街から出られないから」
「……響平はなんで禁止されてるの? 街の外に出ること……」
「そういうルールだから……。この街の子どもたちは皆、成人するまで“あの人”の下で働かせられる。響平はその中でも、世間にバレたら危うい事情を抱えてて、その情報が外にもれないようにずっと監視されてるんだよ」